口周りをキレイに見せるための治療といえば、歯列矯正やホワイトニングが主流となっています。
どちらも一定の時間がかかる治療といわれていますが、同時に行うことは可能なのでしょうか。本記事でまとめてみました。
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歯列矯正とホワイトニングについて
歯の並びをキレイにする歯列矯正、歯の着色汚れを落とすホワイトニング、どちらも「審美歯科」治療に当てはまります。
「審美歯科」とは、お口の見映えや美しさを求めたものであり、外見上の治療と言えます。
「審美歯科」においては、今回紹介する歯科矯正とホワイトニングはメインの治療であるとされています。
この審美治療はむし歯などの機能面を改善させる一般的な治療とは異なり、必ずしも行う必要がないため、保険の適用から除外されている点は注意が必要ですね。
(1) 歯列矯正治療とは
それではまず、歯列矯正治療とは何か簡単にまとめていきます。
一般的に「矯正」と呼ばれるこの治療は、器具を使って出っ歯、すきっ歯、凸凹など、様々な歯並びを正すことを指します。
矯正治療には外見上の審美的なメリットはもちろん、噛み合わせが良くなることで健康面にも多くの効果があるとされています。
一昔前までは歯科矯正といえば、金属器具とワイヤーを付けて行う方法が主流でした。
しかし、目立ちにくいプラスチック製の器具が登場し、更に最近ではマウスピースを用いた方法が出てきています。
ワイヤーを用いた従来の方法と、マウスピースを用いた方法ではそれぞれメリット・デメリットがあります。
簡単に以下にまとめましたので、参考にしていただければと思います。
矯正方法 | マウスピース矯正 | 従来のワイヤー矯正 |
---|---|---|
費用 | 約40~120万円 | 約50~80万円 |
見た目 | 目立ちにくい | 器具が目立つ |
痛み | 少ない | 痛みがあり、口内炎もできやすい |
通院回数 | 2ヶ月に1回 | 2~4週に一回 |
治療期間 | 2~4年間 | 2.5~4年間 |
マウスピース矯正は目立ちにくく、通院回数が減るというメリットがありますが、価格はワイヤー矯正よりも高い傾向にあります。
また、マウスピース矯正は比較的軽度の歯並び矯正に向いているため、歯並びによっては対応不可となることもあることを覚えておきましょう。
(2) ホワイトニングとは
つづいて、ホワイトニングについてまとめていきます。
ホワイトニングも歯列矯正と同じく「審美歯科」に位置づけられます。
ホワイトニングは歯を白くすることであり、表面の着色汚れを落とす方法と、歯内部の象牙質という部分を漂白する方法の2つに分けられます。
表面の着色汚れを落とす方法は、ホワイトニング歯磨き粉を使用することが一般的です。
簡単に自宅で始めることができることからホームホワイトニングとも呼ばれ、試しやすい方法であるといえます。
ただし、歯表面の着色汚れを落とすだけなので、歯本来の色以上に白くすることはできません。
歯内部の漂白を行う方法はオフィスホワイトニングと呼ばれており、歯科医院やホワイトニングサロンで治療を受けることができます。
具体的な治療方法としては、薬剤を塗布してLEDを当てることで歯の象牙質の色素を除去します。
ホームホワイトニングとは異なり、歯を漂白するオフィスホワイトニングでは自分の本来の歯以上に白くすることが可能です。
芸能人の輝く白い歯は、歯科医院やサロンに行って治療を受けることで手に入れることができるということです。
ホワイトニングの種類 | オフィスホワイトニング(歯科医院) | オフィスホワイトニング(サロン) | ホームホワイトニング |
---|---|---|---|
費用 | 数万円 | 数千~数万円 | 数百~数千円 |
効果 | 大 | 中 | 小 |
痛み | 中 | 中~小 | ほぼ無し |
各ホワイトニングの特徴は上の表をご参考ください。
歯列矯正とホワイトニングを同時に行うことは可能?
歯列矯正とホワイトニングの2つの審美歯科治療を紹介してきましたが、これらを同時に行うことは可能なのでしょうか。
結論からいえば、方法によっては可能となります。
その同時治療が可能な方法というのは、マウスピース矯正+ホワイトニングの組み合わせです。
ただし、マウスピース矯正の中でもインビザラインという商品に限るため注意しましょう。
インビザラインで歯列矯正とホワイトニングを同時に行う方法としては、2種類あります。
1つはインビザラインの矯正用マウスピースにホワイトニング薬液を塗り、マウスピースを装着し続ける方法です。
矯正用マウスピースは1日22時間以上の装着が必須であり、その装着中にホワイトニング効果も狙います。
もう1つの方法は、マウスピース矯正をしつつ、その合間に歯科医院でオフィスホワイトニング治療を受ける方法です。
(1) 同時に行うことによるメリット
インビザラインで歯列矯正とホワイトニングを同時に行う方法を紹介しましたが、そのメリットはどのようなことがあるのでしょうか。
以下にメリットをまとめてみました。
- 歯を動かしながら白くできるため、時間短縮になる
- 1つの歯科医院でまとめて行うことができる
何よりもメリットとして挙げられることは、同時にすることで時間短縮になることです。
できる限り短期間で審美治療を受けたい方に向いていますね。
また、インビザラインとホワイトニングの両方が対応可能な歯科医院であれば、その1施設でまとめて相談できる点もメリットと言えます。
(2) 同時に行うことによるデメリット
では逆に、歯列矯正とホワイトニングを同時に行うデメリットはなにか、以下にまとめます。
- ホワイトニング効果が薄れる場合がある
- 余計に痛みを感じる
歯列矯正中は歯並びが整っていないため、ホワイトニングの薬液が届きにくい箇所があります。
それ故に、箇所によってホワイトニング効果にムラが出る可能性があることはデメリットです。
その他、矯正治療で痛みを感じる中、更にホワイトニングで刺激を与えてしまうため、痛みに弱い方には辛い治療となる場合もあります。
まとめ
この記事では、歯列矯正とホワイトニングを同時に行うことについて記載しました。
最後に内容をまとめます。
- 歯列矯正とホワイトニングを同時に行うには、インビザラインの使用が必須
- メリット(時間短縮、通院回数減)とデメリット(効果ムラ、痛み増)がある
同時治療を検討中の方の参考になれば幸いです。
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